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熱中症アンバサダー監修! 本格的な暑さに備えて今日から始める熱中症対策

総務省の発表によると、2025年5月から9月における熱中症による救急搬送者数の累計は 100,510人 に達し、過去最多を記録しました。なかでも、6月の搬送者数は 17,229人 と過去最多となっており、梅雨時期の蒸し暑さに加え、猛暑日が続いたことが主な要因とされています。
特に5月から6月にかけては、体がまだ暑さに慣れていないため、熱中症のリスクが高まりやすい時期です。この時期は「暑熱順化(しょねつじゅんか)」が十分に進んでおらず、体温調節がうまく働きにくいことが理由の一つです。
本記事では、5月から訪れる真夏日に備えて、熱中症を防ぐための効果的な予防対策から、万が一の際に役立つ応急処置まで、わかりやすく解説します。
※暑熱順化とは、体が暑さに慣れることを指します。暑さに慣れることで汗をかきやすくなり、発汗量が増え、体温を効率よく下げられるようになります。

熱中症とは

熱中症とは、高温多湿な環境下に長時間いることで 体温調節機能が上手に働かなくなり、体内に熱がこもってしまう状態 のことを言います。なお、室内にいても条件によっては発症するおそれがあります。

重度の場合は生命に関わることもあるため、軽度の段階で早めに体の異変に気づき、応急処理をすることが重要です。

脱水症との違い

脱水症とは、体内の 水分や電解質(ナトリウムなど)が不足し、体の機能が正常に働かなくなる状態 のことです。汗を大量にかいたり、水分摂取が不足したりすることで発症し、初期症状としては喉の渇き、めまい、体のだるさ、立ちくらみなどが挙げられます。重度になると意識障害や痙攣、高体温、臓器障害が起こります。ここに暑さが加わると、体温調整機能が乱れ、熱中症を引き起こすのです。

脱水症の一歩手前である「かくれ脱水」は、体重の1〜2%の水分が失われた状態を指します。喉の乾きを感じにくいため、自覚しづらいのが特徴です。起床時になんとなくだるさを感じたり、食欲がなかったりする場合は、かくれ脱水の可能性があります。喉が渇く前にこまめに水分を補給しましょう。

熱中症が起こりやすい3つの要因

気温・湿度が高い環境

気温や湿度が高い屋外だけでなく、屋内でも風通しが悪く、熱がこもる部屋では、室内熱中症が起こる可能性があります。熱中症のおよそ4割は室内で発生しているため、室温は28℃、湿度は50〜60%を目安に調整し、過ごしやすい環境を作りましょう。

また、急激に気温が上昇したり、熱波が襲来したりすると、熱中症をはじめとする健康リスクが高まります。とくに高齢の方や心臓病・呼吸器疾患などの基礎疾患を持つ方は気をつけてください。

このほかにも、暑くなり始めたタイミングや熱帯夜の翌日、熱いものが近くにある場所や照り返しが強い場所、日差しが強い場所も注意が必要です。

からだの状態

普段健康な人でも、体調を崩したり、睡眠不足だったりすると体温調整機能が弱り、熱中症になる可能性があります。また、体温調節機能が低下する高齢者や体温調整機能が未発達の乳幼児は熱中症になりやすいとされています。

乳幼児や幼児

大人と異なり、体温調節の機能が発達していません。そのため、汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるにも時間がかかるため、知らず知らずのうちに体に熱がこもりやすくなります。子どもは自らの体調の変化を訴えられず、自分に異変が起きても気づかないことが多くあるうえ、身長が低いぶん、外出時は地面からの照り返しの影響を受けやすくなりますので、こまめに体調の変化を見てあげてください。

高齢者

高齢者は、運動機能や末梢神経機能の低下、循環する血液量の減少などにより、体温調節機能が低下しやすい傾向があります。
そのため、暑さを感じるのが遅れたり、のどの渇きを感じにくくなったりして、水分補給やエアコンの使用などの対策が遅れがちです。熱中症のリスクが高いため、周囲の方が声をかけながら対策を促すことも大切です。

暑さに慣れていない人

暑さに慣れる=汗を上手にかけるということ。 梅雨の晴れ間で急に気温や湿度が高くなる日や、普段からクーラーの効いた室内で過ごす時間が長い場合は、体が暑さに順応していないため注意が必要です。

風邪や胃腸炎、下痢など体調不良の人

風邪や胃腸炎、下痢などで体調を崩している場合は、すでに体温が高くなっていたり、脱水症状を起こしていたりすることがあるため、熱中症のリスクが高まります。体調不良時は無理をせず、こまめな水分補給と十分な休息を心がけましょう

糖尿病や高血圧、心疾患など、持病を持っている人

服用している薬の種類によっては、発汗を抑える作用や利尿作用があるものもあり、脱水になりやすかったり、脱水症状が重症化しやすかったりする場合があります。

その他、注意が必要な人

肥満者や筋肉量の少ない人、生活リズムが乱れている人、アルコールを多く摂取している人も注意が必要です。

屋外での運動や作業

わたしたちの体には体温調節機能が備わっており、運動や作業によって体内に熱が生じ、体温が上昇すると、発汗や血流の増加によって熱を放出し、体温を調節しようとします。

ところが、厳しい暑さや高い湿度の中で長時間過ごしたり、激しい運動を行ったり、水分補給が難しい環境にいたりすると、体温調整中枢がうまく働かなくなり、体内で生じた熱を外へ放出できなくなります。このような状況で運動や作業を続けると、体にはさらに熱がこもり、発汗によって水分や塩分が失われます。すると、血流が滞り、体外へ熱を逃しにくくなるため、汗もかきづらい状態に。その結果、体温調節機能が低下し、体内に熱がこもって体温が上昇します。

人は外気温に関わらず、体温を常に一定(36〜37℃前後)に保つ恒温動物です。体温が維持できなくなると、細胞がさまざまな障害が生じるほか、大量の発汗によって体内の水分が減少すると、筋肉や臓器に血液が十分に行き渡らなくなり、さまざまな不調を引き起こします。このように、複数の要因が重なることで熱中症が発症するのです。

熱中症アンバサダー アクアクララ湘南
熱中症アンバサダー
近藤 純也

熱中症アンバサダーからのひとこと

熱中症は、真夏の炎天下だけで起こるものではありません。気温が急に上がった日や湿度が高い日、室内で風通しが悪い場所でも注意が必要です。特に、暑さに体が慣れていない時期は無理をせず、早めの水分補給と休憩を心がけましょう。

熱中症の分類と必要な処置

2024年、日本救急医学会により、熱中症の診療指針が9年ぶりに改訂されたことで、それまで3分類だった重症度が、4分類へと変更されました。重症度に応じてⅠ度(軽症)、Ⅱ度(中等症)、Ⅲ度(重症)、IV度(最重症)と4つに分けられ、それぞれ次のような症状と処置が必要とされています。

Ⅰ度(軽症)

基本的に現場での対処が可能とされており、水分・塩分を適切に補給し、涼しいところで安静にすることで回復することが多い。

Ⅱ度(中等症)

重症化の可能性があるため、医療機関への受診が必要。

Ⅲ度(重症)

救急搬送が必要で、命に関わることも。

IV度(最重症)

冷たい水の中に体を冷やす、体に水をかけて扇風機などの風をあてるなど、積極的に体温を下げる「アクティブクーリング」を実施する。

熱中症アンバサダー アクアクララ湘南
熱中症アンバサダー
近藤 純也

熱中症アンバサダーからのひとこと

「少し気分が悪いだけ」「休めば大丈夫」と思っていても、熱中症は短時間で症状が進むことがあります。めまいや立ちくらみ、吐き気、強いだるさを感じたら、すぐに涼しい場所へ移動し、水分と塩分を補給してください。呼びかけへの反応が悪い場合は、ためらわずに救急車を呼ぶことが大切です。

熱中症かな?と感じたときのフローチャート

高温多湿の環境下にいて次の症状が出たら熱中症を疑いましょう。

  • ご自身の場合: めまい・こむら返り・筋肉の硬直・筋肉痛・頭痛・倦怠感・吐き気・不快感・高体温など
  • 他者の場合: 生あくび・ふらつき・大量の汗・痙攣・失神・手足の運動障害など

熱中症になったときの応急処置

熱中症は対応が遅れると重症化する可能性があります。もし暑い環境下にいて、先述した熱中症の症状(めまいやこむら返り、吐き気、倦怠感など)が出た場合、即座に応急処理を行いましょう。もし、会話ができない、呼びかけに反応がない場合はとても危険な状態ですのですぐに救急車を呼んでください。

① 涼しい場所へ移動する

空調がきいている屋内や風通しの良い日陰など、涼しい場所へ速やかに移動します。

② 衣類をゆるめて体を冷やす

身につけている衣服を少しゆるめ、風通しがいい状態にして体にこもった熱を放出させましょう。氷まくらや保冷剤があれば、首のまわりや脇の下、足の付け根において体を冷やしてください。また、うちわや扇子(なければタオル)であおいだり、水を肌にかけたりするのも効果的です。

② 水分と塩分を補給する

冷たい飲み物で水分補給を行います。塩分も補給できるため、可能であればスポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。ただし、経口補水液を一時的に大量に飲むとナトリウムの過剰摂取となる可能性があるため、腎臓や心臓などの疾患で治療中の方は医師からの指示に従ってください。

から③を実施して症状が改善されればそのまま休息をとって、体調が回復するのを待ちます。嘔吐の症状があり水分が摂取できない・実施したけど改善されないといった場合は、早急に医療機関へ受診してください。

いますぐはじめよう!熱中症対策

熱中症を予防するには、「熱中症警戒アラート」の発表が出たらなるべく外出を控える、エアコンをつけるなど、環境に合わせて適切な対策をとることが重要です。

1. 早めの暑熱順化で暑さに負けない体をつくる

本格的な暑さを迎える前にできる対策のひとつが「暑熱順化」です。栄養バランスの良い食事、十分な睡眠時間の確保とあわせて、5月ごろから暑さに負けないからだづくりをはじめましょう。

「暑熱順化」には個人差があり、からだが暑さに慣れるまで、数日から2週間程度かかるといわれています。軽い運動や入浴によって意識的に汗をかき、体調に合わせながら少しずつ暑さに慣らしていくことが大切です。

2. 水分・塩分をこまめに摂取する

成人が1日に摂取する水分量は約1.2ℓが目安 とされています。ただし、夏は汗をかきやすいため、普段より こまめな水分補給を心がけましょう。 喉が渇いたと感じた時は、すでに脱水症状が始まっている可能性があります。目安量にとらわれず、喉が渇く前に水分を補給することが大切です。また、アルコール類やカフェインを多く含む飲み物は、体内の水分を排出しやすくするため、摂り過ぎには注意してください。

水分補給には、体に吸収されやすい軟水がおすすめ。アクアクララ湘南のお水は富士・箱根・丹沢が育んだ軟水の地下水を原水に製造していますので、水分補給にはピッタリです。

なお、経口補水液は自宅でも簡単に作ることができます。水1ℓに対し、砂糖大さじ4と1/2、塩小さじ1/2を混ぜるだけですので、常備しておくと良いでしょう。

3.エアコンの試運転をする

エアコンの試運転は、暑くなり始める前に行うのが理想です。気温が安定して25℃前後になる5月あたりに試運転をしておけば、たとえ不具合があっても早めの対処が可能です。6月以降は修理や点検の予約が混雑するため早めに確認しておきましょう。

冷房運転で10分〜30分ほど稼働させた時に冷たい空気がしっかり出るか、異音や異臭がないか、水漏れがないかをチェックしてください。

4. 暑さを避ける

外出時は日傘や帽子、ネッククーラーなどを活用し、直射日光を避けて日陰を歩くようにしましょう。室内では、扇風機やエアコンを使用して室温を適度に下げることが大切です。遮光カーテンやすだれも日差しを遮るのに有効ですよ。
「もったいないからクーラーは使わない」「この程度の暑さなら大丈夫」といった我慢は、かえって体へ負担をかけてしまいます。

5. からだの蓄熱を避ける

  • 通気性の良い衣類を身につける
    衣類も麻や綿など、通気性に優れた素材を選ぶのがおすすめ。また、吸水速乾性や接触霊感性を備えたインナーは汗をすばやく吸収・発散し、快適に過ごすことができるアイテムの一つです。夏を快適に過ごせる衣類を選び、風通しをよくしましょう。
  • 冷却シート、冷やしたタオル、氷などで冷やす
    暑さによるめまい、顔のほてりなど、熱中症の初期症状を感じる前に体を冷やしてクールダウンさせることが大事です。 首・脇・足の付け根は皮膚が薄く、 太い血管が通っているため、冷却シートや冷えたタオル、アイス枕や氷のうをあてると全身の血液を素早く冷却できます。ただし、アイス枕や氷を長時間直接肌に当て続けていると凍傷になる可能性があるため、十分に注意してください。
熱中症アンバサダー アクアクララ湘南
熱中症アンバサダー
近藤 純也

熱中症アンバサダーからのひとこと

熱中症対策は、暑くなってから慌てて始めるのではなく、日頃から準備しておくことが大切です。水分をこまめにとる習慣をつける、エアコンを早めに確認する、外出時の暑さ対策グッズを用意するなど、できることから始めていきましょう。家族や身近な人同士で声をかけ合うことも、熱中症予防につながります。

まとめ

熱中症は、自覚症状がないまま急激に重症化することがあります。「少しだるい」「なんとなく体調が優れない」と感じたら、それは初期症状のサインかもしれません。異変を感じた際は、できるだけ早く涼しい場所へ移動し、水分と塩分を補給しましょう。
また、熱中症は年齢に関係なく、重症化すると後遺症が残ったり、命に関わったりするおそれがあります。年々、急に厳しい暑さとなる日が増えているため、今のうちからしっかりと予防対策を行い、熱中症に負けない体を作りましょう。

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熱中症対策では、のどが渇く前にこまめに水分をとることが大切です。アクアクララ湘南なら、重たいお水を買いに行く手間を減らし、ご家庭やオフィスでいつでも手軽に水分補給ができます。